35歳で「はしご外されない」女子社員の生存術 女の活躍には「男が疲れすぎない社会」が必要

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営業部女子課でも、今年の夏の女子会から「サポーター席」を設けて、男性リーダーの方にもイベントに参加していただきました。営業女子たちのディスカッションを見ていただいたり、大阪の女子会では実際にテーブルに入っていただいたりして、お互いにアイディアをシェアしました。

「男性の味方」を一人でも多く作る

女性がこれからの働き方を変えるためには?

女性が働きやすい社会になるためには、男性の協力が必要ということに営業部女子課の女子たちも気づいています。

女性たちに「これからの働き方を変えるためには?」と質問したところ、「男性が疲れすぎない社会!」「男性管理職も家庭に入る日を月に何度か作る」「男性の育休取得を評価対象にする」など、男性の働き方を変えることが女性の働き方を変えることにつながるという意見が多く出ました。

「女性の働きやすい社会」なんて、男性にとっては関係ない話のように聞こえるかもしれません。しかし、男性たちが多種多様な働き方を実践すること自体が、女性の活躍を促すことにもつながるはずです。

男女の役割認識を取り払い、女性に対しての活躍を促すだけでは不十分。男性に対しても、営業女子への理解やさらなる活躍、支援を推進していくこと。営業女子たちは自分が気持ちよく頑張っていくためにも、「男性の味方」を一人でも多く作ることが必要なのだと思っています。

(構成:小川たまか、撮影:ヒダキトモコ/Yoshie Okano)

営業部女子課とは、主宰の太田彩子が2009年に立ち上げた、営業女子を応援するためのコミュニティです。女性営業職の活躍を拡げることで、結果男女ともに輝きながら働ける社会創造を目指しています。詳しくはこちらをご覧ください。

 

太田 彩子 「営業部女子課」主宰

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おおた あやこ / Ayako Ota

一般社団法人 営業部女子課の会 代表理事(「営業部女子課」主宰)。早稲田大学卒業後、リクルート・ホットペッパーの企画営業として社内表彰であるMVP制度にて表彰を複数回受ける。その後独立し、ダイバーシティプロジェクトや女性活躍支援に携わり、のべ5万人以上の女性営業を支援してきた。2009年より営業女子のための応援コミュニティ『営業部女子課』を全国で展開し、営業女子の活躍を目的とした勉強会やイベントを開催。NHK「グラン・ジュテ」や日本テレビ「news ZERO」、日経新聞などメディア出演多数。代表著書に『売れる女性の営業力』(日本実業出版社)、『1億売るオンナの8つの習慣』(かんき出版)、『営業女子 働き方の基本がわかる教科書』(プレジデント社)などがある。内閣府特命担当大臣表彰「平成28年度女性のチャレンジ賞」受賞。日本政府主催「WAW!2016」アドバイザー。株式会社ベレフェクト代表取締役。アライドアーキテクツ株式会社社外取締役。太田彩子ブログはこちら。営業部女子課サイトはこちら

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