メールが決め手に?アマゾンに”約10億ドル”での買収を決意させた企業の「メール術」 アメリカ人はなぜビジネスメールを「5行」で書くのか

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これは、企業SNSの管理システムを開発するフロントの創業者、マチルダ・コリンの言葉である。フロントは投資を希望する人が列をなすほど人気の企業だ。その秘訣は、会社を魅力的にアピールする能力だという。

飛ぶように売れる文章にはストーリーがある

企業はさらなる投資を受けるために、さまざまな方法で投資者に訴えかける。日本で莫大な富を築き、ベンチャー企業に投資する孫正義、孫泰蔵は投資したい会社の条件に「説得力」を挙げる。

ベンチャー資本家が財務業績のないベンチャー企業への投資を決定する際に判断基準となるのは、「創業者が話すストーリーに可能性を見いだせるか」だという。

新製品が飛ぶように売れるアップルのような企業も、消費者に訴えかけるとき、製品の仕様や性能を並べ立てる代わりに、新製品でどんな驚くべきことができるのかを話して聞かせる。消費者は、目の前で繰り広げられる生き生きした話に魅了されて購入する。よく読まれる文章にも決まってストーリーがある。

△「ソン先生による、マンツーマンライティング授業」
内容: エッセイを書いてメールで送ってください。フィードバックをしてお戻しします。フィードバックは24時間以内、1日1編可

事実をありのままに書いているが、あまり情熱が感じられず、読み手にも伝わりづらい。次のように直してみよう。

〇多くの個人事業主に文章の書き方を教えているソン先生は、明け方、パソコンの電源を入れてすぐにメールをチェックする。不動産会社のチョン社長が書いたエッセイのファイルを開く。エッセイを読み、向かいにチョン社長が座っていると仮定して細かくアドバイスする。チョン社長がアドバイスどおりに修正したエッセイをブログにアップしたところ、記事を読んだ読者からの問い合わせの電話が殺到した。
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