令和での「編み物ブーム」なぜ人気が続くのか 《ルセラフィムのSAKURAが火付け役》 平成の編み物ブームとの違いは?

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しかし90年代後半の編み物ブームは、あくまでも服飾学生を中心としたブームだった。

編み物ブーム 平成 令和
90年代の手作りムック本とZipper(写真:筆者撮影)

一方で、令和でも、若者を中心にブームになっているが、その層は服飾学生に限定されているというわけではない。

インスタグラムでも個人の作品を載せた編み物のアカウントが増え、インフルエンサーや芸能人などが腕前を披露すると、たちまちネットニュースに取り上げられるのも特徴だろう。また、趣味から始めてそのまま作家になる、といったケースも多い。

去年からは続々と編み物本が発売され、手芸カテゴリーでも編み物のジャンルは高い人気を誇っている。これらの書籍をインスタグラマーが執筆しているのも平成との違いだ。

編み物作品の種類は、小物からニット帽までさまざま。店頭の手芸コーナーには、さまざまな色がミックスされた毛糸や、太めの毛糸、輸入の毛糸など多種多様の毛糸が揃っている。

また、最近では、韓国発の毛糸も日本で販売され、ポップで珍しいカラーリングで若者に人気になっている。

百均やメルカリでも毛糸を販売

また、ダイソー、セリアを訪ねてみると、ダイソーの毛糸の棚は補充されていたが、セリアの棚はスカスカ状態。編み物をするとなると、それなりの量が必要になるため、人気色から売れる傾向にあるのだろう。

こうしたブームには、「ダイソーやセリアの毛糸でここまでの作品を作ることができる……」といったネット記事も一役買っているところがあるだろう。

今までも百均の材料でのモノづくりは話題になったことはあるが、今回の百均の材料を使った編み物の人気ぶりはそれ以上に思われる。

さらに、手作りブームによくありがちな、簡単に材料が揃う百円均一から……といった概念も今や薄れ、メルカリでも人気の毛糸が販売されている状況だ。

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