「死ぬときに後悔しない」お金の使い方とは…「どう稼ぐかだけでなく、どう使ったら幸せか?」を考えるべきと僧侶が説く深い訳

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一方、高級レストランで3万円の食事はどうでしょうか。

コース料理だとして、出される料理はすべて高級レストランの基準をクリアしたものが提供されます。仮にそのお店に行って、最も安いアラカルトで3000円のパスタを注文したとしても、そのパスタは数万円のコースを出すレストランのクオリティーで作られます。どんな料理を食べたとしても、そのレストランの一部を体験できるわけです。

モノの価値の考え方

これはホテルに泊まるときでも同じです。

・ビジネスホテルで最も高い部屋
・ラグジュアリーホテルで最も安い部屋
仏陀経営
『仏陀経営』(白夜書房)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

どちらの部屋も1泊10万円だとしたら、どちらに泊まりたいですか?

部屋の広さでいえば、おそらく前者は広い部屋で、後者はもっとも狭い部屋でしょう。しかし、内観やサービスを見たときのクオリティーは後者のほうが勝っています。安い部屋だからといって、質が変わるものではありません。

もちろん目的が違うので比べる対象として適切ではないかもしれませんが、言いたいことはそこではなく、モノの価値を考えるとき、ラーメンであれ、ホテルの部屋であれ、相対的な価値として高いのか、絶対的な価値として高いのかを考えてみましょう。

そしてそれが、モノの選び方にも影響を与えます。

これは一例に過ぎませんが、自分は何に対して価値を感じているのかをしっかり考えたうえでお金を使いたいものです。

愛葉 宣明 法名:釋 明徳 浄土真宗 慈徳山 得藏寺 第23世 代表役員、仏陀倶楽部 代表、著述家

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あいば のぶあき / Nobuaki Aiba

愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校卒業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と事業を立ち上げる。独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」。

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