テラスへ出た。各住戸の専用テラスで、洗濯機置き場があり水も使える。テラスの中央には天井からフックが下り、外部から見えにくい位置に洗濯物を干すこともできる。

妹島棟の住戸専用のテラス(写真:筆者撮影)
テラスにはコンクリートのベンチがあった。腰掛けてコーヒーを飲んだり本を読んだりするほか、テーブルとして使うのもよさそうだ。外に設けたもうひとつのリビングとして過ごすこともできる。
そんなテラスの使い方はさまざまだ。植物の鉢を置いて自然豊かな場所にしたり、自転車や遊び道具を置いたり、物置きとして使っていたりする。

妹島棟の3DKの住戸の間取りの一例(図:岐阜県庁ホームページより引用)
妹島棟は2DKから4DKで、フラットタイプとメゾネットタイプがある。窓辺の広縁や外につながる個室、専用テラスなど、外と内が隣接する構成は、まさに新しい居住様式だ。工夫しながら住みこなされてきたのだろう。
住戸に広がる豊かな空間
ホーリィ棟は、全107戸のうち90戸がメゾネットで、3層タイプもある。残念ながら内部の見学はできなかったが、間取りは多岐にわたり、空間の豊かさが伝わってくる。屋上テラスを持つ住戸もある。

建築家のクリスティン・ホーリィさんが設計した住棟を外から見る(写真:筆者撮影)

ホーリィ棟の間取りの一例。2層のメゾネットタイプで豊かな空間が広がっている(図:岐阜県庁ホームページより引用)
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