ベランダは、パンチングメタルのスクリーンを採用。上にあるのは庇(ひさし)だろうか。ひよけや雨よけができ、さらに目隠しにもなる。

ディラー棟のベランダ。パンチングメタルの柵は目隠しの効果がある(写真:筆者撮影)
また「押入」が配置されているのも驚く。上下2段に加え、天袋まであるため、布団や衣類、家電などもしっかり収納できる。襖(ふすま)ではないため維持管理もしやすい。

押入が充実。たっぷり収納できる(写真:筆者撮影)
日本の住まいの特徴を取り入れた部屋には安心感があり、スムーズに住み替えることができたのではないだろうか。間取りをアレンジできる自由さや、茶室風の小窓を設けるなどの遊び心もあり、楽しみながら使いこなせる。ただ、家具の置き場に苦戦した人は少なくないだろう。
「外とつながる個室」の妙
こちらは建築家の妹島和世さんが手がけた細長く軽やかなS-4棟だ。

妹島棟。シャープで軽やかな印象を抱く(写真:筆者撮影)
扉を開けると、目の前に真っ白な洗練された空間が広がる。モルタルの床に窓が反射する様子は、まるで美術館の一角にいるよう。フォトジェニックな住居である。
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