岐阜にある「巨大な県営団地」個性豊かな"部屋の内部" 《自由に間取りを作れる部屋》や、《共用廊下とつながる個室》も

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2階へ上がる。廊下を挟んで広いワンルームがある。

廊下と居室の間には壁がなく、代わりにパネルの引き戸で仕切られている。パネルを開閉し、開放感を調整ながら暮らしていく。

岐阜 ハイタウン北方
高橋棟、メゾネットタイプの2階の廊下に立つ。左側にはワンルームがある(写真:筆者撮影)

さらにワンルームには可動式の建具があり、閉じると3つの個室が生まれる。

子ども部屋を作るなど、家族の変化を受け止めながら間取りを柔軟に調整できる。さらには、壁側の収納家具は一部の範囲で動かすことができ、より可変性のある暮らしが実現する。ちなみに個室は畳の和室で、畳生活に慣れている人にはなじみやすいだろう。

岐阜 ハイタウン北方
ワンルームは、建具を動かして3室に分けることができる(写真:筆者撮影)

北側には、トイレと浴室、洗面台がある。トイレは共用廊下に隣接し、波形ガラス越しに通る人の気配を感じることもあるようだ。少々スリリングな部分でもある。

また、メゾネットタイプで水回りが2階に集約されているため、上下の移動が必須となる。年齢を重ねたときの足腰への負担を想像した。

日当たりも、風通しもよいベランダ

ベランダに出る。隣の住棟と柵は横縞の金属柵で風通しがよい。遮るものがなく日照も確保しやすいため、洗濯物は乾きやすいだろう。一方でオープンな配置のせいか、横や斜め上から見られることは少々気になった。

岐阜 ハイタウン北方
高橋棟のベランダ。住棟間隔が十分にとられ日照が確保されている(写真:筆者撮影)
岐阜 ハイタウン北方
高橋棟のフラットタイプの間取りの一例。玄関が土間である点も特徴(図:岐阜県庁ホームページより引用)
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