金利上昇で貯蓄型保険が魅力に ≪積立保険、変額保険…≫7つのタイプのメリットを一挙に比較解説

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このように貯蓄型の生命保険はお金を貯める機能があり、商品や条件しだいでは預貯金以上の収益を期待できます。それに加えて、税制面のメリットもあります。

節税効果はどの程度?

生命保険で貯めたお金を受け取る際、保険料を払い込んだ契約者が解約返戻金または満期保険金を受け取る場合には、一時所得として所得税の対象になります。課税されるのは受取額のうち、払い込んだ保険料と特別控除額最高50万円を超えた金額です。つまり、利益50万円までは非課税ともいえます。

たとえば払い込んだ保険料が100万円、受け取った保険金が150万円であれば、増えた金額は特別控除額の範囲内なので、所得税はかかりません。これに対して預金は利息額にかかわらず約20%の税が源泉徴収されるので、50万円の利息がついた場合に受け取れる金額は40万円弱になってしまいます。

受け取った保険金が200万円であれば一時所得は50万円になりますが、税額の計算時にはその1/2を所得に合算するので、課税されるのは25万円分です。所得税率はほかの所得額と合わせて決まるため一律ではありませんが、所得によっては預金よりも税負担を抑えられる可能性もあります(※)。

(※2037年分までの所得に対しては、合わせて復興特別所得税「所得税額×2.1%」がかかります)

ただし、一時払い養老保険と一時払い変額保険で満期が5年以内、または5年以内に解約した場合は預貯金と同じく、受取額と払い込んだ保険料との差益に約20%が課税されますので注意しましょう。

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