金利上昇で貯蓄型保険が魅力に ≪積立保険、変額保険…≫7つのタイプのメリットを一挙に比較解説
特定の使い道のために貯められるのが、学資保険や個人年金保険です。学資保険は、子どもの入学や進学時期に合わせて祝金や満期保険金を受け取れます。大学進学にあたる18歳時や22歳時などを満期とするのが一般的で、ほかに中学進学相当の12歳、高校進学相当の15歳といった節目に祝金を受け取れる商品もあります。
子どもが幼少時に加入すると保険料の払込期間および運用期間を長くとれるため、祝金や満期保険金の受取率が高くなります。ある保険会社で、子どもが0歳から10歳まで約1万円の保険料を払い込むプランで試算すると、18歳の満期時の受取額は130万円になります(受取率約116%。契約者が40歳男性の場合の例) 。
保険期間中に親などの契約者が死亡した場合には、以後の保険料の払い込みが免除されます。払い込みを中止しても、祝金や満期保険金は約束通りに受け取れます。またオプション付加などにより、親の死亡時に祝金や満期保険金とは別に育英年金を受け取れるものもあります。教育費に向けて貯蓄するとともに、もしものときには子どもにお金を残せるのが、学資保険の大きな特徴です。
個人年金保険は、保険料の一部を積み立て、60歳や65歳など所定の年齢から決まった期間にわたり年金を受け取ります。公的年金の上乗せの老後資金として利用するのが一般的です。
ある保険会社で40歳から60歳まで月に約1万円を積み立て、60歳から10年間年金を受け取る場合には、払込保険料総額約240万円に対して年金の受取総額は約254万円(受取率106%。40歳男性、配当金を含まない場合の例)になります。
短期間での積み立てはできないものが多く、また受け取り始めるのは早くても55歳以降などに限られますが、老後資金の準備を計画的に進めたい場合に活用できます。
実はお金が貯まっている終身保険
終身保険は、一生涯にわたって保障が続く生命保険です。保険期間が20年や70歳までなどと決まっている掛け捨て型の生命保険と違って、いつ亡くなっても保険金がおりるのが特徴です。
このため、払い込んだ保険料の一部は将来の保険金支払いに備えて積み立てられています。積み立てられたお金は、契約から所定の期間経過後であれば解約した際に解約返戻金として受け取れます。
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