金利上昇で貯蓄型保険が魅力に ≪積立保険、変額保険…≫7つのタイプのメリットを一挙に比較解説

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(写真:beauty-box/PIXTA)

関税ショックで4月前半に株式市場が一時急落しました。足元では回復歩調にありますが、NISAで株式投資をしていた人の中には、よりリスクの低い運用に目を向け始めた方もいたようです

そうしたニーズの受け皿として注目が集まっているのが、貯蓄性のある生命保険です。金利上昇により、今年、大手生保各社では「元本割れリスクゼロ」の積立保険の発売、終身保険や年金保険の予定利率引き上げが相次ぎ、貯蓄型保険の商品力が高まっています。

これらの商品を買うとどのようなメリットがあるのでしょうか? 本稿では7つのタイプの貯蓄型保険について特徴を解説します。それぞれメリットや購入に適する人が違いますので、比較検討にお役立てください。

掛け捨て保険との違いは?

一般的な生命保険では、万が一の死亡時に保険金がおりるのが基本です。保険期間中に何事もなければ、「掛け捨て型」の保険では払い込んだ保険料は戻ってきません。

これに対して「貯蓄型」と呼ばれる保険は満期時に満期保険金を受け取るか、解約時に解約返戻金を受け取ることができます。商品の種類、保険料を払い込んだ期間、年齢、性別などの条件によっては、払い込んだ保険料以上の金額を受け取れる場合もあります。

これは、将来の受け取りに備えて保険料を積み立て、保険会社側で積立金を運用するしくみになっているためです。運用資産の半分近くは国債などの債券に充てられており、 金利上昇局面では利息収入による運用益が増加します。

このため、かつての低金利局面では満期まで保有しても払い込んだ保険料に対する受取額の割合(受取率、返戻率)が100%を下回る商品もありました。しかし、近年は契約者に約束する受取率が改善傾向にあります。現在新規契約できる貯蓄型の生命保険では、短期間でも受取率100%以上というものが登場しているほどです。

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