「明らかに違う人が来たことある」との声も…。《名義貸しで外国人が不法就労》出前館「アカウント不正利用」に現役配達員が感じた事

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これは私の感想だが、ちょっとウーバーは「やりすぎ」かもしれない。せめて1人あたり2万円、上限20万円くらいで抑えてほしかった。必要な最低配達回数も、例えば「毎月30件以上・3カ月連続で条件達成」といった、厳しすぎず緩すぎない範囲で設定してほしかった。

配達1件300円。友達1人5万円。なんでやねん!?

私たち配達員は汗水垂らしながら、1件あたり300〜500円前後の報酬で働いている。頑張って配達している現場の人間より、悪知恵を働かせて「友達?」を紹介した人の方が稼げるのは、正直おもしろくない。

また、ご存じの方も多いだろうが、今ウーバーの現場では「昔と比べると全然稼げなくなった」「ウーバーが報酬を引き下げた」「もっと報酬を上げてくれ」といった声が少なくない。

たしかに、友達を1人紹介したら5万円支払う余力があるのなら、これまでウーバーを支えてきた現役配達員に、多少なりとも還元してほしいと私は願ってしまう。配達員を増やしたい気持ちはわかるのだが……。

報酬単価の引き上げという形ができればベストだが……。他にも、例えばコロナ禍では配達件数に応じて、パーカや持ち運び扇風機などが当たる、配達員用の抽選キャンペーンが複数回行われていた。

この仕組みを復活させたり(ただし抽選にハズレたとき、私の労働意欲は大きく減少したが……)、あるいは、抽選ではなく支給するなどの方法はありかもしれない。

Uberグッズ
コロナ渦中、著者が抽選で当たった備品(著者撮影)

出前館やウーバーを代表とするギグワーク、スポットワークは、まだ始まったばかりの新しいサービスだ。

配達員、運営会社、利用者、非利用者……。より便利で快適な社会を実現するため、私たち一人一人の「声」が今求められている。

様々な立場の声を「お届け」できるよう、これからも私はウーバー配達員ライターとして、全力で活動を頑張りたい。

【もっと読む】「腹減った、出前館を使おう→袋の中に生きたネズミが…」 《出前館「ネズミ混入」騒動》に現役配達員が抱いた”率直な本音” では、出前館で発生したネズミ混入騒動について、現役フードデリバリー配達員ライターの佐藤大輝さんが詳細に解説している。
佐藤 大輝 ライター・ウーバー配達員

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さとう・だいき / Daiki Sato

23歳と29歳の時、所属していた企業(美容業・物流業)から解雇を通達され、訴訟を提起。それぞれの会社と約2年間裁判で争った経験を持つライター。ブラック企業問題を解決したいという願いから、裁判後はライターに転身。労働問題のほか、「再雇用戦士」「子供部屋おじさん」「インド駐在員」など、働き方や生き方に関する取材記事を執筆。趣味は海外旅行で、37カ国へ渡航。

X:@do69951367

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