スタッフに向けても、起動時の、「ハロー! 今日も元気に、一緒に頑張ろうニャ〜」というセリフや、配膳開始時に「お料理ありがとう!」というセリフなどがプログラムされており、「共に働く仲間として親近感が持てる」という声が上がっている。


もちろん顧客にとっても、猫型ロボットは「癒やしの存在」になっている。
「愛らしい表情でおしゃべりもしてくれることから、お子様からシニアのお客様まで幅広いお客様にご支持をいただいており、ロボットに会いに来られるお客様もいらっしゃいます」と広報担当者。
季節やフェアに合わせて衣装も変わるため、リピーターのひそかな楽しみにもなっているようだ。
「人間らしい働き方」を促進するワークモデル
確かな成功を収めている猫型ロボットの導入。すかいらーくグループでは、すでに必要なブランドへの導入は完了したという。今後は、ロボットの進化に合わせて機能の拡充を図る予定だ。
広報担当者は、「DXや人への投資を通じて、従業員一人ひとりの能力を高め、付加価値を生むことを経営の基本的な考えとしています。これからも時代とニーズに合わせたサービスを提供できるよう努めます」と回答した。

同グループのような「ロボットと人の共存」モデルは、機械化による省人化・合理化と一線を画す。むしろ「ロボットを導入するからこそ、人間にしかできない業務に集中投資できる」好例だ。
テクノロジーの導入が「人間らしい働き方」を阻害するのではなく、促進する。そんなワークモデルを示しているのではないか。
特にシニアや障害者、外国人などの「眠れる人材」を掘り起こし、活躍の場を広げている点は、人手不足に悩む多くの産業にとって示唆に富む事例だと感じた。
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