3回連続の散歩デートに1円単位のワリカン… 「コスパ」重視の婚活男性が急増している《物価高だけじゃない》理由

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「結婚相談所はコスパがいい」と言って入会してきた40代男性もいました。マッチングアプリでは相手を探すのに時間がかかり、女性と会うときにはお茶や食事などをごちそうしなければならず、費用がかさむと考えたようです。「結婚相談所でもお見合いのときにお茶代はかかりますよ」と説明しましたが、「でも相手を探してくれるからコスパがいい」と言います。

その男性は20代の若い女性を希望していましたが、「よほど年収が高かったり、何かよっぽどの強みがないと、20歳も年下の女性との結婚は難しいですよ」と率直に伝えたところ、「それならパパ活のほうがコスパがいいや」と言い出しました。

女性に高年収や裕福な実家を望む男性が増加

デート代を1円単位までワリカンする男性も少なくありません。電子マネーが普及した昨今は1円玉を持ち合わせていないことも多く、女性が「今日は小銭を持ってこなかった」と言うと、「必ず返してね」と念押し。ここまでお金に対してシビアになってしまうのは、家賃や生活費が高騰している今の経済状況も背景にあるでしょう。

年収1000万円以上ある30代男性の翼さん(仮名)は、年収1000万円以上もしくは資産家の女性にしか興味がありません。自分の収入を夫婦2人のために使いたくないと考えているのです。

実は、翼さんのような考えを持つ男性は意外と多いのです。とくにコロナ禍以降は、かなり高収入の男性でも「自分と同じくらい稼ぐ女性がいい」と、女性の年収を重視するようになりました。

また、社内では女性社員、女性上司も当たり前の時代。さらに、結婚か既婚か、子どもの有無など家庭の事情を気軽に聞くことはハラスメントになることもあって、もはや専業主婦が想像できないということも背景にあります。

翼さんは、30代の女性・美月さん(仮名)とお見合いしました。美月さんは父親が経営する会社で事務をしており、それほどガツガツと働かなくてもしっかりとしたお給料がもらえています。

翼さんは美月さんにこう言ったそうです。「君の働き方はコスパがいいね」。

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