
「コスパ」をめぐる不幸な勘違い
近頃「コスパを重視しています」などと、やたら「コスパ」という言葉を口にする男性会員さんに何人も出会います。コスパという言葉が若者言葉として浸透した世代が婚活世代になったといえるのかもしれません。
そして、彼らはどうやら言葉の意味を「値段が安ければいい」と曲解しており、それをカッコいいことだと勘違いしているようです。ただ、女性から見ると、彼らの言動はただ単に「ケチ」という印象を持たれることが多いのが実情です。
例えば、初デートで食事に行く場面。「コスパ」が口癖の男性の場合、最も安いコースを選ぶ方が、聞いている話だと7割以上。しかも、黙っていればいいのに、わざわざ女性の前で「このコース、コスパいいよね」などと得意げに言ってしまうのです。最安コースを選んだことを「俺って経済観念がしっかりしていて、すごいだろう」と、自己アピールの材料にしたいようですが、これでは女性に対する配慮が感じられず、印象を悪くしてしまいます。
30代で、いわゆる「士業」に就いている翔さん(仮名)は年収1500万円。駅から遠い格安ワンルームマンションに住んで節約し、すでに5000万円もの貯蓄があります。高収入男性が無料で入会できる結婚相談所に自信満々で入ったものの成果が出なかったため、当相談所に入会しました。
翔さんは「コスパがいいように、1日に3件のお見合いを組んでください」と要求します。しかも、交通費を節約するために、3人とも渋谷なら渋谷、新宿なら新宿というように、同じ場所でお見合いをセットしてほしいと言います。
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