「西田敏行さんも…」日本で年間10万人いる“ピンコロリ(突然死)”の裏に隠れている病気の正体

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また、少し前になりますが、俳優の大杉漣さんもまさに突然死でした。大杉さんは亡くなる前日の夜までドラマの撮影をされていて、その後、共演者の方たちと一緒にご飯を食べ、ホテルの部屋に戻ったところ腹痛に見舞われ、その4時間後に病院で息を引き取られたそうです。撮影後に共演者の方たちと食事に行ったということは、そのときまでは普段通りの体調だったのでしょう。

まだ66歳という若さで、テレビで拝見する限り、とってもお元気な印象でしたから、本当に驚きました。報道によると、死因は急性心不全だったそうです。

大杉漣さんの死因の急性心不全とは、急に発症する心不全です。ただ、急に発症するといっても、さまざまな心臓病の結果、最終的に起こるのが急性心不全なので、じつはその裏にはなんらかの心臓の病気がかくれています。

「突然死」の元をたどると血管にたどり着く

突然死の原因でもっとも多いのは、心臓病です。突然死のおよそ6割が心臓病によるものといわれています。

そして、心臓病の中でも突然死の原因になりやすいのが、「心筋梗塞」です。心臓に栄養と酸素を送り込む大事な血管である冠動脈が詰まって、血流が途絶えてしまい、心臓の細胞が壊死してしまうこと。つまりは、心臓の血管が詰まってしまう病気です。

(出所)『高血圧、脳卒中、心筋梗塞をよせつけない! 「100年血管」のつくり方』より
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