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中国ビジネスで生き残るための5つの鉄則 経済失速で高まるリスクを避けるには?

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 最近の国民の反応は冷めたもので、「こんな状態は長続きしない」と思っている。習近平政権は、振り上げた拳のやり場に困っているのではないだろうか。

中国は、元の切り上げ輸出ドライブをかけなければGDP成長率を維持するのは困難なところまで追い込まれている。上海株式市場の株価暴落を受けて政府が大規模支援策を立ち上げた後も、市場の方向感が定まらず投資家の多くは様子見の姿勢を取っている。こうした金融市場の低迷ムードが、リアルなビジネスに影響を与えているのは言うまでもない。

政治話にわざわざ突っ込まない

そこで、経済低迷によって多発するかもしれないトラブルを回避するための、「中国ビジネス心得5カ条」をまとめてみた。

第1条「中国人のメンツの文化を尊重すべし」

まずは、トラブルを未然に防ぐための心構えである。中国の「メンツ(面子)の文化」は日本の「恥の文化」でもなければ西洋の「罪の文化」でもない独特の規範である。

「メンツの文化」とは、自分の立場が無視されていないかどうかを気にする文化であり、「恥の文化」とは他人の目を気にする文化であり、「罪の文化」とは神が自分をどう見ているかを気にする文化である。大事なのは、それぞれの文化を尊重することである。

中国人がメンツにこだわるのは一種の中華思想の延長である。人前で罵倒されたり恥をかかされたりすると、いつまでも根に持つから要注意。とはいえ、度が過ぎる「メンツの文化」には付き合っていられないので、そこは「君子危きに近寄らず」だ。

商売がうまくいかず資金不足になると、取引相手に飲み食いをさせて「俺のメンツを立ててくれ」と泣きつかれることも増えるはずだ。景気が一気に冷え込んできたときは、”事故”の確率が高くなる。借金を申し込まれても、担保がない限り拒否すること。

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【だまされるやつが悪い】

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