20人に1人の割合でいるといわれる「サイコパス」。彼らはなぜ、どのように職場を「生き地獄」にしてしまうのか?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
部下を高圧的に叱責する上司
職場にいるサイコパスは、マイクロマネジメントや秘密主義、いじめ、成果の横取りといった行動を取りがちです。どうすれば彼らの悪影響を取り除けるのでしょうか?(写真:mits/PIXTA)
20人に1人の割合で存在すると言われるサイコパス。彼らはあなたを破滅に追いやり、職場を生き地獄に変える。サイコパスはこの世界をどのように見ており、あなたを含めた他人についてどのように考えているのだろうか? 今回、職場や仕事で関わるサイコパスを見抜き、管理し、排除するためのガイド『サイコパスから見た世界:「共感能力が欠落した人」がこうして職場を地獄にする』より、一部抜粋・編集の上、お届けする。

サイコパスはどこにでもいる

サイコパスから見た世界: 「共感能力が欠落した人」がこうして職場を地獄にする
『サイコパスから見た世界』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

あなたの上司はサイコパスだろうか? 隣の課のあいつは? 勤務先のオーナーの女性は? 顧客の何人かはサイコパスだろうか? 取引先はどうだろう?

あなたの職場には、少なくとも20人に1人の割合でサイコパスがいる。介護や看護や教職など他人の世話や指導に当たる人、非営利団体で働いている人、あるいは環境や貧困などの世界的難題に取り組むことを理念に掲げている組織で働いている人のなかにサイコパスなどいるはずがないと、あなたは思うかもしれない。

だが、そうではない。サイコパスはどこにでもいる。

本書では、妄想や被害妄想(パラノイア)などの症状に苦しむ精神疾患の人について述べるわけではない。

とりあげるのは、あくまでも「サイコパス」、すなわち他人にいっさい共感をもたず、自分が利益を得られるのであればあなたが生きようが死のうが知ったことではない人たちだ。

「サイコパス」という言葉からは、悪名高い殺人鬼や凶悪犯を連想するかもしれないが、現実のサイコパスはもっと狡猾(こうかつ)で目立たないようにしているので、見分けがつきにくい。

上司や同僚、取引先や顧客など役職や立場を問わず、サイコパスは職場の身近なところにいる。こいつはサイコパスだと察するのはむずかしいのに、彼らは公私を問わず、あなたの人生のみならず勤務先の組織全体にも多大な影響を及ぼしかねない。

次ページサイコパスにつけこまれる弱点
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事