「クサウマの豚骨スープを追求」→「美味しくなったが、熟成臭に苦情が出るように…」 中野の人気豚骨ラーメン店《移転します》投稿の"真相"

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4月16日にXに投稿された店主の丸山紘平さんの投稿にラーメンファンが騒然とした。

箕輪家中野本店移転します。色々と気持ちがモヤモヤしてます。箕輪さんにガチで相談してきます。皆様本当に申し訳ございません (箕輪家まるちゃんXより)

「箕輪家」は2022年11月にオープンした、幻冬舎の書籍編集者でインフルエンサーの箕輪厚介さんがオーナーを務める横浜家系ラーメンのお店だ。店長は元自衛隊員で、箕輪さんのカバン持ちをしていた丸山紘平さん。

箕輪さんがもともと好きだった横浜家系ラーメンを軸に、家系ラーメンと二郎系のハイブリッド商品「まるじろう」など数々のヒットメニューを手がけてきた。

「箕輪家」の「塩豚骨ラーメン」(筆者撮影)
こちらが「まるじろう」。インパクト大の一杯だ。写真は2024年3月取材時のもの(筆者撮影)

近年は高すぎる原価率の問題から、豚骨の炊き方を見直し、ガラを頻繁に入れ替えるやり方から骨が骨粉になるまで炊き続ける方式に変更した。こうすることで、家系ラーメンとクサウマ系の豚骨ラーメンのハイブリッド的なスープが完成し、家系ファンだけでなくクサウマ豚骨ファンにも認知されるようになった。

なぜ移転発言をしたのか?

まさに円熟味が出てきたタイミングでの突如の「移転」発言。いったい何があったのか。

「『箕輪家』は“熟成豚骨”を命としていて、その強烈な香りもまたクセになる魅力の一つになってきています。ですが、現在の立地は中野の商店街のど真ん中。日々多くの人が行き交うこの場所では、近隣の飲食店やスーパーマーケットのお客様から“ニオイ”に関するご意見が少しずつ届くようになってきました。

Googleの口コミでも書かれ、近隣の飲食店の方からは『仕込み中や営業中に本当に困る』と、直接声をいただくようになったのです」(丸山さん)

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