「“散歩番組”が乱立する中、なぜ今?」 フジが『ワイドナショー』の後番組に、サンドウィッチマン×狩野英孝の『かのサンド』を放送するワケ
狩野英孝さんが案内役となって毎回違う街を訪れ、時折ゲストを迎えながら、その街のグルメを楽しんだり、健康によさそうなスポットを巡ったりする。その合間に3人による「即興コント」が入るのが、他の散歩番組とは違う部分である。
前番組の『ワイドナショー』とはまるで雰囲気が違う。
「タイムテーブルの多様性を考えたときに、フジテレビはゴールデン帯に“街ロケ番組”があまりないんです。このジャンルを掘っていきたいという思いがありました(『かのサンド』は企画段階ではゴールデン帯を目指した番組だった)。では、誰で街ロケをするか。真っ先に思い浮かんだのがサンドウィッチマンさんです。サンドさんといえば、街ブラの達人ですよね。街中でも劇場でも、一般の方との絡みが本当に面白いんです」(浅野さん)
サンドウィッチマンといえば、テレビで見ない日はないほどの売れっ子だ。他局でも冠番組やロケ番組を多数抱えている。新たな番組を立ち上げるには、相応の「意味」と「独自性」が求められる。
「『帰れマンデー見っけ隊!!』(テレビ朝日系)をはじめ、サンドさんはすでにさまざまなロケ番組に出演されています。その中で、新たにロケ番組を作る意味はどこにあるのか。そしてどうすれば、お2人の新たな魅力を引き出し、視聴者に楽しんでもらえるのか。そこが大きな課題でした」(浅野さん)
そこで、いくつもサンドウィッチマンの番組制作に携わっている演出家の有川さんに相談した。
「散歩番組というと、“情報”寄りの内容になりがちかと思うのですが、今回は、あまり情報を入れない散歩番組を作りたかった。散歩というコンテンツを使って、“お笑い”をやりたいと考えていました」(有川さん)
その中で出てきたアイデアが、狩野英孝さんの起用だった。

狩野英孝が番組に加わったワケ
「企画を練る中で、有川さん、そしてサンドウィッチマンさんたちご本人から狩野英孝さんの名前が挙がりました。その唯一無二のキャラクター性も魅力ですが、狩野さんとサンドさんは、有川さんが演出をされているBSフジの『東北魂TV』で長年共演されており、非常に深い関係性があります。プライベートでも仲がいい。この関係性を生かせれば、これまでの番組とはひと味違った、温かい雰囲気の番組ができるのではないかと思いました」(浅野さん)
無料会員登録はこちら
ログインはこちら