「ポテトチップスは体に良くない」は本当か?実は持っていた意外な一面

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(写真:bwinds/PIXTA)
厚生労働省の発表によると、心疾患と脳血管疾患で毎年30万人以上の方が亡くなっています。多くが血管障害に関連する疾患です。残念ながら血管は、年齢とともに硬くなり、狭くなって詰まりやすくなります。しかし、その進行を遅らせたり、若々しい血管を保つことは可能だと、心臓カテーテル治療をこれまで2500例以上行ってきた医師の梅津拓史氏が著書『血管専門医が教える新事実 科学的根拠で血流をよくする』で語っています。その秘密は、正しい食事と運動の生活習慣。本書の内容を一部抜粋・再構成してお届けします。

ポテチは「血流」に悪い?

「ポテトチップスが体によい」と考えている人はあまりいないでしょう。

しかし、ポテトチップスのある意外な一面が明らかになったのです。

2016年に発表された、アメリカの医療従事者を対象とした研究では、ポテトを「焼く」「煮る」「マッシュポテト」「フライドポテト」「ポテトチップス」に分けて、高血圧の発症との関連を調べています。

その結果、ポテトチップス以外はすべて、週4回以上食べる人は、月に1回以下の人と比べて、高血圧を発症するリスクが上がりました。

しかし、なぜかポテトチップスだけは、リスクを上げなかったのです。

これは、ポテトチップス派の大勝利といってよいのではないでしょうか!?

しかし、安心はできません。2011年に発表された、同じくアメリカの医療従事者を対象にした研究によると、長期の体重増加につながる生活習慣の第1位は、ポテトチップスでした。体重増加や肥満による糖尿病は、血流力を下げる大きな原因となりますので、やはり食べすぎはよくないようです。

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