「ポテトチップスは体に良くない」は本当か?実は持っていた意外な一面

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では、なぜポテトチップスだけが、高血圧を発症するリスクを上げなかったのでしょうか? 私は、「油」にポイントがあると考えています。アメリカでは、コレステロールを上げるような、健康上のリスクに関わる油の使用が禁止されています。

日本では、そのあたりの規制がまだゆるいので、ポテトチップスは控えたほうがよいかもしれません。油の種類については、このあとに詳しく解説します。

ポテチはいったい何が問題なのか

ただ、ポテト自体は、血圧を下げる働きをするカリウムが豊富なため、高血圧などに効果があるのではないかと期待され、アメリカでは多くの州で、政府スポンサーのフードプラグラムに組み込まれたようです。

しかし、実際は高血圧との関連が指摘され、重大な問題となっています。

原因としては、ポテトの高いGL値が指摘されています。GL値とは、GI値に炭水化物の重さをかけた値です。「血糖値をどれくらい上昇させるか」を示す指標として使われます。

以前は、指標として、GI値がよく使われていました。55以下が低い、56〜69が中等度、70以上が高いとしています。

GI値は炭水化物を50グラムとったときの血糖値の上がり具合を示します。

そのため、炭水化物が少ない食品では、あまり参考にならないという問題がありました。例えばトマトの場合、1.2キログラムほど(炭水化物50グラムを含む量として)食べたときの値ということになり、現実的ではありません。

そこで、炭水化物の標準的な摂取量に、GI値を組み合わせて生まれたのが、GL値です。10以下が低い、11〜19が中等度、20以上が高いとしています。

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