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アメリカの対中国の高関税は長続きしない。国際社会の新リーダー目指す中国だが、むしろ大きなリスクは国内経済の長期停滞という構造的問題だ

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――アメリカが浴びる返り血も少なくありません。

アメリカが全世界を相手に、10%への上乗せ分を含めた相互関税を課すようなことになれば、アメリカ自身も非常に大きなダメージを受けるだろう。

中国での生産をすぐに国内生産に切り替えることは不可能なため、中国以外の国からの輸入に頼らざるを得なくなる。いずれにしろ、物価上昇を招き、FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)は利下げどころか利上げが必要になる状況も考えられる。一方で、インフレによって消費者の購買力を低下させるため、スタグフレーション(インフレと経済停滞の共存)に陥るリスクも否定できない。

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