「今回の万博は船が便利でっせ」→実際に乗ってみたら…驚愕だった! 《大阪・関西万博》安くない金額で船ルートに乗って感じた本音

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「片道3800円」という料金がネックだが、大阪南港の工場街や高層ビル群を眺めながら、万博公式キャラクター「ミャクミャク」ラッピングの船で移動するというクルーズ船のような体験と割り切って使いたい。

筆者が乗船した際には「週末で乗船客4名」(うち家族連れ3名)ではあったが、もう少し利用されてもよさそうだ。

岩谷産業のハイテク船も就航している

別の航路も見ていこう。

万博ホームページに「中之島GATE~ユニバーサルシティポート~夢洲間」と記載されている航路には、岩谷産業が開発した水素燃料電池船「まほろば」が就航している。

まほろば
水素燃料電池船「まほろば」(筆者撮影)
まほろば
「まほろば」からは阪神高速・天保山大橋、天保山ハーバービレッジ・大観覧車などが一望できる(筆者撮影)

「岩谷産業」と聞くと、カセットコンロのボンベにプリントされた「Iwatani」ロゴを思い出す方も多いだろう。しかし同社は、実は国内の水素燃料の7割を供給するサプライヤー(供給元)でもあり、強みである水素事業を活かした「まほろば」を開発したという。

この「まほろば」は、水素(H₂)と空気中の酸素(O₂)を反応させ、発生した電気で水中のプロペラを動かす。普通の船だとガソリン・軽油を燃焼させるエンジンの「ドドドドド……」という轟音があるが、電気で動く「まほろば」は、至って静か。

揺れも少なく、天保山ハーバービレッジ、安治川河口などの景色を堪能しながら、船内や2階のデッキまで歩き回れるのは嬉しい。

かつ、水素ガスと酸素の反応で電気を作る場合は、普通の船のような排気ガス・CO2がまったく出ない。静かで揺れもなくスーッと進んで、かつエコな「まほろば」の性能・乗り心地は、岩谷産業が「動くパビリオン」と胸を張って宣伝するだけのことはある。

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