「社内では全く期待されてなかった」 登録者178万人のラーメンYouTube「SUSURU TV.」。明大・早大“中退”の2人はいかに事業を育ててきたか

✎ 1〜 ✎ 94 ✎ 95 ✎ 96 ✎ 97
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ですが、ちゃんと説明すると、意外と『好きにやっていいよ』と言われることが多くて、皆さん優しかったですね。最初は不審がられましたが、お客さんが映らなければOKだよと皆さん許してくださいました」(SUSURUくん)

SUSURU TV.
記念すべき100回目は、ラーメン二郎の持ち帰りを食した。以降、100の倍数を迎えるごとに「最終回」を迎える定番のくだりも生まれた(出所:SUSURU TV.)

できるだけアイドルタイムに撮影に行くようにし、機材も徐々にミニマムにするようにしていった。3カ月で登録者が1万人までいかなかったら辞めようと話していたが、何とか達成。ウェブ広告代理店だったので、SEOやアルゴリズムなどはかなり頑張って研究していた。

月70万〜80万円の収益も、常に危機感があった

1万登録を超えたあたりから他のチャンネルとのコラボを始める。「はいじぃ迷作劇場」や「東海オンエア」とのコラボは特に反響があった。シバターに取り上げられた日は1日で4000人登録者が増えたという。

「この頃に、いろんなYouTuberを集めて、『みんなのラーメン』という曲を作りました。いろんな有名な方に歌ってもらって、この動画がYouTubeの急上昇1位になったんです」(SUSURUくん)

こうして1年で登録者10万人、2年で登録者30万人を達成した。25万人を突破した頃、今まで何も話していなかった親についにバレたという。

「親からは意外にも『見てくれる人がいるなら頑張りなさい』と言われました。今も結構よく観てくれていて、しょっちゅう連絡が来ます」(SUSURUくん)

ラーメンの専門YouTuberならば、まず47都道府県を達成するべきだと、2年目に47日連続で47都道府県を回るというとんでもない企画を走らせた。

「お金がないので、在来線を使い、駅からは徒歩。視聴者さんが車を出してくれたこともありました。配信400日目を香川県で迎えたのを覚えていますね」(SUSURUくん)

1年目で2人が食べていけるぐらいの収益は出ていた。大体月70万円から80万円ほどである。凄い数字だ。

しかし、常に危機感はあった。

「ラーメンを食べて動画を作っているだけだったので、絶対に頭打ちになるだろうと話していました」(矢崎さん)

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事