4月に立てた目標を早々に断念した人こそ知ってほしい! あなたの"三日坊主"の悪習を絶つ「30日間の戦略」
■ 第二段階:不快な期間(11~20日目)
もっとも厳しい最初の10日間をくぐり抜けると、第二段階の10日間が始まる。最初の10日間に比べて今回はかなりラクになる。あなたは新しい習慣になじんでいくだろう。いくらかの自信がつき、習慣から得られる恩恵をイメージできるようになるはずだ。
とはいえ、二度目の10日間(11日目から20日目)は、「耐えられない」ほどではないが、やはり不快であり、自制心や意志力も必要だ。この段階でもまだ、古い習慣に引きずり戻されそうになる。
たとえば早起きを新しい習慣にする場合、長く続けてきた朝寝坊の習慣に逆戻りするのは本当に簡単なことだ。だから、ここが頑張りどころ。あなたはすでに「耐えがたい」状態から「不快な」状態に移行している。次の「止まらなくなる」状態へのレベルアップはすぐそこまで来ている。
■ 第三段階:止まらなくなる期間(21~30日目)
最後の10日間は、いわばゴール直前の直線コースだ。しかし、ここにたどりつけた少数の人のほとんどが、致命的なミスを犯す。多くの専門家が提唱する「21日かければ習慣が形成できる」という通説を信じ込んでしまうことだ。
専門家の意見は、完全な間違いではない。21日、つまり第二段階を終えたときに、新しい習慣が形成されるというのは、ある意味では正しい。
しかし、第三段階の10日間は、新しい習慣を長期的に「維持」するために必要になる。最後の10日間で、新しく身につけた習慣を人生に定着させ、楽しく行えるように潜在意識に覚え込ませるのだ。
最初の20日間では、程度こそ違えど、新しい習慣は「辛くて不快なもの」と捉えていたはずだ。だが、最後の10日間は違う。ここまでやってこられた自分に誇りを感じ始めるのが、この10日間。本物の変化が起こるのが、この第三段階だ。
「やろうとしていたこと」が「やっている」へ変化
新しい習慣が、あなたのアイデンティティの一部になる。「やろうとしていたこと」が「やっている」へと変化する。あなたはここで、習慣が自分の一部になりつつあるのを目の当たりにすることだろう。
もしも早起きを習慣にしたいのなら、この段階ですでにあなたは「私は朝に弱い」ではなく「私は朝型人間です」と宣言できるアイデンティティを持っている。朝、目覚まし時計の音にうんざりするのではなく、アラームが鳴ると同時にワクワクした気持ちで目を覚まして朝のメソッドを始める。20日間以上続けてきたおかげだ。
ただ、ここで自信過剰になって「20日間続けてきたのだから2、3日休んでも大丈夫」と考えてはいけない。習慣を強化して定着させるため、この期間は非常に大切だ。この段階で数日休んでしまうと、再開することはほとんど不可能になってしまう。
21〜30日は、飛躍的な効果を実感しはじめ、習慣を本当の意味で楽しめるようにするための定着期間であり、そうすることで、将来にわたって長く持続させられるのだ。新しい習慣を身につけようと思うときには、ぜひこの30日間の戦略を試してみてほしい。
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