約33.5%が60歳以上に…介護の"司令塔"ともいえるケアマネの高齢化が現場にもたらす深刻な事態

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ケアマネがいなくては、適切な介護サービスが受けられないという(写真:Fast&Slow/PIXTA)
じつに人口の29.3%が65歳以上の高齢者となる日本において、介護の充実は避けられない課題ですが、介護の現場を取材しているノンフィクションライターの甚野博則氏は、ケアマネジャーの「高齢化」に危機感を抱いているといいます。
介護の「司令塔」ともいえるケアマネジャーが、なぜ人材不足になってしまうのか。その理由と打開策について、甚野氏の著書『衝撃ルポ 介護大崩壊 お金があっても安心できない!』から、一部を抜粋・編集する形で解説します。

高齢者の割合が「世界でも突出して高い」日本

日本は世界で最も高齢化が進んでいる国だ。その日本の介護現場が崩壊に向かいつつあることは、データや推計からも容易に見て取れる。

すでに高齢者の人口増加は、日本全体の問題として浮き彫りになっている。

2024年9月、総務省統計局が発表した「統計からみた我が国の高齢者」によれば、日本の総人口は減少傾向にあり、前年に比べて59万人も減少している。

次ページ29.3%が65歳以上の高齢者
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事