デイサービスなのに「介護しない」利用者の本音 やりたいことに耳を傾け実現のサポートをする
青森県八戸市に、“介護をしない”にもかかわらず、寝たきりの高齢者が自力での歩行が可能になるほど元気になる、デイサービスがある。代表取締役の池田右文さん率いる、池田介護研究所だ。
なぜ、要介護の高齢者たちがみるみる元気になるのか? 同社が運営する、「かなえるデイサービスまる」の型破りな取り組みや新時代の介護のあり方について取材した。
自然と意欲が湧いてくる舞台をつくる
爽やかな風が吹き抜ける、初夏の東北。青森県八戸市にあるデイサービス、「かなえるデイサービスまる」(以下、まる)を訪ねると、高齢の利用者たちがお出かけの準備をしていた。
「さあ、これから皆で畑仕事に行きますよ! 用意はいいですか~?」
介護職員の軽快なかけ声のもと、遠足に出かけるかのように喜々としながらワゴンに乗り込む利用者たち。向かった先は、同施設が地域の農家と共同で耕している農園だ。
青々とした畑では、じゃがいもやにんじん、葉物野菜の数々が順調に育っていた。今日は畑に生えた雑草の草むしりと、サニーレタスの収穫をする予定だ。
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