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介護現場を変えた「排せつ検知ベンチャー」の目線 顧客に寄り添った支援が現場のDXを進める要

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「すごいベンチャー100」2023年最新版から注目の7社をピックアップ。「医療・創薬」領域からは、においで排せつを検知するロボットを開発する「aba」を拡大記事で紹介する。

ベッドに敷くだけで、においから排せつを検知、おむつ交換のタイミングを知らせてくれるヘルプパッドは、100施設に導入されている (写真:aba)

特集「すごいベンチャー100 2023年版」の他の記事を読む

9月11日発売の『週刊東洋経済』9月16日・23日合併号では、「すごいベンチャー100 2023年最新版」を特集(アマゾンの購入ページはこちら)。注目の100社(2023年最新版・全リストはこちら 9月8日15時公開予定)の総力取材記事に加え、10年後の日本を占ううえで欠かせない「スタートアップ市場の最新トピックス」を網羅する。

※この記事は9月16日5:00まで無料会員登録でお読みいただけます。それ以降は有料会員向けとなります。

おむつを開けずに中が見たい――。

実習に訪れた介護施設のある職員の言葉が「Helppad(ヘルプパッド)」を開発する転機になったとaba(アバ)の宇井吉美CEOは語る。宇井氏自身も家族の介護に心が疲弊したことがある。介護者の負担を減らすために自分はなにができるか。そう考えていたときに冒頭の一言に出会った。

ヘルプパッドはベッドの上に敷くだけで、においから排せつを検知し、おむつ交換のタイミングを知らせてくれる。シート状で、介護される側の邪魔にならず、介護者の負担も少ない。AIを使った排せつパターンの解析も可能だ。個々人の排せつパターンを把握することで、介護のスケジュールも効率化できる。

おむつ交換の「空振り」を減らす

「食事」「入浴」「排せつ」の3大介護の中でも、排せつ介助は最も負担が重い。介護現場では施設全体での一晩の延べ時間で15時間以上おむつ交換に費やしているという試算がある。そのうち約3割は「空振り」、おむつを開けても交換する必要がないことがある。おむつ交換が間に合わず、尿や便が漏れれば、ベッドシーツなどを交換しないといけない。

ヘルプパッドはすでに100施設で導入されており、おむつ確認の回数が半分に減った、介護される側の皮膚トラブルが減ったという声が寄せられている。

次ページ現場での経験が「ヘルプパッド」に凝縮
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