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「いい会社を探すこと」がVCの仕事の本質ではない 次の30年、日本が「ものづくり」で勝つための策

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シードステージのスタートアップへの投資に特化する大手VC・インキュベイトファンドの創業者、赤浦徹・代表パートナーにじっくり話を聞いた。

30年単位で見た、日本のスタートアップ市場の変化とは(撮影:佐々木仁)

特集「すごいベンチャー100 2023年版」の他の記事を読む

9月11日発売の『週刊東洋経済』9月16日・23日合併号では、「すごいベンチャー100 2023年最新版」を特集(アマゾンの購入ページはこちら)。注目の100社(2023年最新版・全リストはこちら)の総力取材記事に加え、10年後の日本を占ううえで欠かせない「スタートアップ市場の最新トピックス」を網羅する。

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政府の支援策の拡充もあり、日本におけるスタートアップの存在感が高まっている。一方、直近では海外の金融引き締めに影響を受ける形で、投資マネーが縮小。難しい舵取りを迫られているスタートアップも少なくない。

そんな彼らを資金面などで支えているのがベンチャーキャピタル(VC)だ。起業家の”伴走者”として欠かせないが、不透明感の続く環境下で、その役割はどう変化しているのか。

シードステージ(創業期)のスタートアップへの投資に特化する大手VC・インキュベイトファンドの創業者、赤浦徹・代表パートナーにじっくり話を聞いた。

次の30年、日本に再びチャンスが来る

――日本のスタートアップからは今のところ、GAFAMのような世界を代表する企業が生まれていません。

30年単位でみると、日本勢が勝った(1990年ごろまでの)30年と、(以降、現在に至るまでの米国勢などに)負けた30年があった。そして今、次の30年に移ろうとしている。

日本勢は自動車・エレクトロニクスで勝ち、ITで負けた。そして、この次にくるのは何かというと、僕は「脱炭素」だと思う。脱炭素は水素やアンモニアなど分解すると幅広いが、突き詰めるとものづくり。それによってものづくりが得意な日本勢に再びチャンスが来る。

次ページ次世代のキャピタリストに必要な能力
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