将来は絵の勉強がしたい…  《朝ドラ あんぱん》モデルのやなせたかし 「育ての親」からの凄い一言

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厳しい現実を直視させたうえで、伯父はこんな提案を続けた。

「だが、図案をやれば、将来、職業になるんじゃないか」

伯父からのそんなアドバイスを受けて、やなせは京都高等工芸学校の図案科を受験。同時に東京美術学校についても、将来の職業につながりそうな図画師範科を受けた。

しかし、ともに不合格。浪人して今度は図案科のみに絞った。当時のことをやなせは、こう振り返っている。

「図案科とはいったい何か、実はぼくは何も知らなかった。ただ、前年に美校を受験した時、受験生のやっている実習の作業を見てはじめて、『あんな風にするのか』と眼で学んだくらいである」

卒業後に待っていたこと

図案なら飯が食える――。伯父のアドバイスで夢を具体化したやなせは、苦手な数学に苦心しながらも、東京高等工芸学校の図案科に合格を果たす。

そこでやなせは、中学時代とは打って変わって、同じ目標を持つ仲間たちと、存分に学園生活を楽しんでいる。

しかし、また人生が急変する。卒業から1年後、やなせを待っていたもの。それは徴兵だった。

【参考文献】
やなせたかし『人生なんて夢だけど』(フレーベル館)
やなせたかし『ボクと、正義と、アンパンマン なんのために生まれて、なにをして生きるのか』(PHP研究所)
やなせたかし『何のために生まれてきたの?』(PHP研究所)
やなせたかし『アンパンマンの遺書』 (岩波現代文庫)
梯久美子『やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく』 (文春文庫)
真山知幸『天才を育てた親はどんな言葉をかけていたのか?』(サンマーク出版)

真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)

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まやま ともゆき / Tomoyuki Mayama

1979年、兵庫県生まれ。2002年、同志社大学法学部法律学科卒業。2026年、京都芸術大学大学院芸術研究科(通信教育)文化遺産領域文化遺産分野を修了。上京後、業界誌出版社の編集長を経て、2020年に独立。偉人や歴史、名言などをテーマに執筆や講演活動を行う。

『ざんねんな偉人伝』シリーズ(学研)のほか、『偉人 大久保利通』 (草思社)、『大器晩成列伝』( ディスカヴァー・トゥエンティワン ) 、『本を読む人だけが、“自分の壁”を突破できる』(青春出版社)  など著作は60冊以上。「東洋経済オンラインアワード」で、2021年にニューウェーブ賞、2024年にロングランヒット賞受賞。
X: https://twitter.com/mayama3
公式ブログ: https://note.com/mayama3/

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