将来は絵の勉強がしたい… 《朝ドラ あんぱん》モデルのやなせたかし 「育ての親」からの凄い一言
「暗黒の中学時代」に夢中になった雑誌
幼くして父を亡くし、母が再婚相手のもとへと立ち去るなか、やなせたかしは伯父と伯母に育てられることになった。
弟の千尋は父の死と同時に、伯父のもとに養子入りをしている。やなせは弟と再び一緒に暮らすことになったが、弟と自分とではタイプが違うということに葛藤したという。
「弟は明るく陽性でした。一方ぼくは人見知りが強く、人から好かれないというコンプレックスを抱いていました」
小学校までは優秀だった成績も中学校に入ってからは下降気味で、初恋の相手からも拒絶されてしまう。散々な中学時代だったが、そんなときこそ「自分は何が好きなのか」を実感するものだ。
亡き父が元編集者だったというめぐりあわせもあってか、やなせは『少年倶楽部』などの雑誌に夢中になり、挿絵画家への憧れを募らせた。


















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