「とりあえずやっといて」は完全スルー…近年増加中の"指示無視"新入社員の育成に必須の3要素
次に、「明確性」を示します。指示を明確に伝えるためには、業務を数値化し、定量的な行動目標を提示することが重要です。さらに、その目標の根拠をあわせて示すことで、指示に「納得性」を持たせることができます。
過去の「ツケ」を払っているだけ
「いいからまずはやれ」「いい感じにうまくやって」という指示が普通だった世代の方にとっては、少しばかり面倒な話に思えるかもしれません。実際、上司世代の方からはそのような本音もたくさん聞きます。私自身もその世代ですから、その気持ちはよくわかります。
しかしここで視点を変えてみたいのです。新人世代のこの思考は、おかしいのでしょうか。そんなことはありません。冷静に考えれば、ビジネスパーソンとして極めて真っ当なことを要求しています。管理者に対して、管理者の仕事をしてほしいと言っているだけです。
当然のことをこれまでやってこなかった上司世代が、いま、苦しんでいるだけなのです。
新人の中には、「曖昧な指示をされると、指示する側も実は何をどうすべきかわかっていないのではないか」「十分に考えられていないからこそ、曖昧な指示になってしまうのではないか」と感じている人もいます。
彼らの意見は、少しばかり生意気に聞こえるかもしれません。一方で、これまで企業の人材育成をサポートしてきた立場から申し上げると、彼らの言っていることは的を射ているのかもしれません。
世代間の違い。価値観の違い。これらの違いを解消することは不可能です。しかし、その違いはただの「違い」であって、「間違い」ではありません。お互いがリスペクトし、新人世代はもちろん上司世代も成長できる関係性を築きたいものです。
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