発売直前Pixel 9a実機レビュー、カメラの出っ張りを抑えたデザイン刷新と上位モデル同等のAI機能を徹底検証

日本のスマホ市場でグーグルが躍進する原動力になっているのが、廉価モデルのPixel Aシリーズだ。廉価といっても、搭載されているチップセットは上位モデルと同じ。発売時期は半年ほど遅いが、そのぶん価格が安く、大ヒットを記録している。そのPixel Aシリーズの最新モデルが、「Pixel 9a」だ。
これまでのPixel Aシリーズは、上位モデルのデザインを踏襲していたが、Pixel 9aではその方針を変え、Pixel 9aとしてのオリジナリティを追求している。処理能力を上位モデルとそろえる方針はそのまま。廉価モデルながら、超広角カメラと広角カメラの2つを搭載し、AIを使った超解像ズームで最大8倍ズームを可能にする。このPixel 9aを、発売に先立ち試用した。その使い勝手を解説する。
出っ張りが最小限に抑えられたカメラでデザインを刷新
AIを使った高画質なカメラが売りだったこともあり、ここ最近のPixelは、カメラをこれでもかと強調したデザインを採用していた。Pixel 9シリーズには、本体背面上部を横切る形で「カメラバー」を搭載。その台座の上に、2つなり3つなりのカメラセンサーやフラッシュライトを並べていた。
カメラがそこにあることがデザインでわかり、性能が伝わりやすかった反面、机やテーブルの上に置いたときに、フラットにならないデメリットもあった。また、カバンやポケットから取り出す際に、引っかかりやすいのも難点と言える。これに対し、Pixel 9aはカメラの出っ張りが最小限に抑えられている。
横から見ると、完全にフラットではないことがわかるが、飛び出している量は少ない。机やテーブルに置いても、安定する。スマホのカメラが目立ちすぎることを快く思っていなかった人には、いいデザインと言えそうだ。背面の凹凸が少ないため、収納しやすいのもメリットになる。

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