世界で折りたたみスマホ競争が激化。サムスンは初の廉価版Galaxy Z Flipを発表、シェア拡大を狙う

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サムスン電子は、アメリカ・ニューヨークで新製品3機種を発表した。写真は左から「Galaxy Z Flip7 FE」「Galaxy Z Fold7」「Galaxy Z Flip7」(筆者撮影)
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折りたたみ型スマートフォンが世界的に拡大しているなか、同分野でトップシェアを維持してきたサムスン電子が新たな手を打ってきた。同社は、7月9日(現地時間)にアメリカ・ニューヨーク州で新製品発表イベントの「Galaxy Unpacked」を開催。新モデル3機種を発表した。

例年、夏には閉じるとスマホ、開くとタブレット大のサイズになる「Galaxy Z Fold」に加え、折りたたみ型携帯電話のように縦に折れる「Galaxy Flip」を投入してきたサムスン電子だが、今年は、もう1機種、新モデルが加わっている。それが廉価版の「Galaxy Z Flip7 FE」だ。同製品を投入した背景には、縦折りスマホの競争が激化していることがある。

約3万円安い縦折りモデルを初投入

サムスン電子のGalaxy Zシリーズは、横折り、縦折りで2つに分かれる。前者の新モデルが「Galaxy Z Fold7」。閉じたときの厚みを、一般的なスマホとほぼ同じ8.9mmまで薄型化して話題を集めた。対する横折りの「Galaxy Z Flip7」は、閉じたときに情報を表示できるカバーディスプレイを拡大。閉じたままでもグーグルのGeminiなどのAIを使えることをアピールする。

これまで、サムスン電子のGalaxy ZシリーズはFoldとFlipの2機種展開だったが、今年は新たにGalaxy Z Flip7 FEがラインナップに加わった。これは、Galaxy Z Flipシリーズの廉価版という位置づけ。アメリカでの価格は、Galaxy Z Flip7が約1100ドル(約16万1000円)なのに対し、FEは約900ドル(約13万2000円)と、3万円ほど安く設定されている。

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