世界で折りたたみスマホ競争が激化。サムスンは初の廉価版Galaxy Z Flipを発表、シェア拡大を狙う

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モトローラ・モビリティ・ジャパンの代表取締役社長、北原秀文氏によると、「2025年第1四半期に、フリップ型の折りたたみスマホ市場で1位を獲得した」という。同社はrazrを武器にプレミアムセグメントのラインナップを拡大。

最上位モデルの「razr ultra」シリーズに加え、価格を抑えた「razr」も投入しており、機能だけでなく、買いやすさも訴求している。日本では、2023年度に折りたたみスマホでシェア3位(MM総研調べ)まで拡大しており、サムスン電子を追いかける立場だ。

調査会社MM総研の発表した折りたたみスマホのシェア。日本ではZTEやモトローラがサムスン電子を追い上げている(出展:MM総研)

また、中国メーカーのZTEも「nubia Flip」シリーズという縦折りの折りたたみスマホを販売しており、上記MM総研のデータでは、シェア2位につけている。ワイモバイルが販売した「nubia Flip 2」は、一括価格で8万円台半ば、端末を返却して負担を抑える仕組みだと実質約2万円と価格を訴求することでシェアを伸ばしている。

価格の安さでシェアを伸ばしているZTEのnubia Flip 2(筆者撮影)

激戦区になりつつある「折りたたみスマホ」

日本市場では販売されていないが、中国メーカーのOPPOやシャオミも、縦折りタイプの折りたたみスマホを投入しており、世界的に、この分野が激戦区になりつつある。アップルの折りたたみ型iPhoneの投入もウワサされる中、サムスン電子としては、いち早く廉価モデルで市場を押さえておきたかった意図も見え隠れする。

残念ながら、現時点では日本でGalaxy Z Flip7 FEが発売されるかどうかはアナウンスされていない。少なくとも、Galaxy Z Fold7やGalaxy Z Flip7と同じ8月1日には発売されないことは確定している。とは言え、上記のように日本でも縦折り折りたたみスマホの競争は激化しており、サムスン電子もモトローラやZTEにシェアを奪われている。他社対抗の武器になるだけに、日本に導入される可能性は高そうだ。

石野 純也 ケータイジャーナリスト

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いしの じゅんや / Junya Ishino

大学卒業後、出版社の宝島社に入社。IT関連の雑誌、書籍を編集する部署で、数々のケータイ関連誌を立ち上げる。独立後は、ジャーナリスト/ライターとして、モバイルに関連した幅広い企業を取材。ウェブサイトや雑誌を中心に、執筆活動を行う。ネットワークから端末、コンテンツまで、モバイルに関する全レイヤーをカバーする。主な著書は『ケータイチルドレン』(ソフトバンク)、『モバゲータウンがすごい理由』(マイナビ)。iPhone、スマートフォン関連の解説書なども、多数手掛けている。

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