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発売直前Pixel 9a実機レビュー、カメラの出っ張りを抑えたデザイン刷新と上位モデル同等のAI機能を徹底検証

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編集マジックの「オートフレーム」は、本来写っていなかった部分を描き足すことができる(筆者撮影)
Geminiを使うと、一部アプリを連携させることが可能。周辺のレストランを検索して、Keepに登録してもらった(筆者撮影)

バランスはいいが価格は上昇

これだけだと、上位モデルを購入する理由がないと思うかもしれないが、利用者に気づかれにくいよう、上手にコストダウンを図っているのがPixel Aシリーズの特徴だ。Pixel 9aも同様で、例えばディスプレイの額縁が他のPixel 9シリーズと比べるとやや太い。狭額縁の端末と比べると、映像への没入感はやや落ちる印象を受けた。

カメラも画質はいいが、センサーサイズがPixel 9と比べると小さくなっている。コンピュテーショナルフォトグラフィーで補うことで、細かくチェックしていかなければ違いがわかりづらいところだが、本当に真っ暗な場所で撮影したようなときには差が出やすい。上位モデル並みだが、まったく同じではないというわけだ。

夜景撮影もクオリティは高いが、細かく比べると上位モデルのほうがきれいなところも(筆者撮影)

また、最上位モデルに位置づけられている「Pixel 9 Pro」や「Pixel 9 Pro XL」にはペリスコープ(潜望鏡)型の5倍望遠カメラが搭載されているが、Pixel 9aにはそれもない。AIを使って解像感を補うことで8倍までズームはできるが、画質の劣化を抑えたいなら4倍程度、劣化なしで撮りたいなら2倍までにしておいたほうがいい。こうした制限があるのも、廉価モデルならではと言える。

加えて、メモリ(RAM)が8GBと、Pixel 9シリーズの中ではもっとも少なくなっていることもあり、スクリーンショットを保存しておき、端末上のAIで分析する「Pixel Screenshots」には現時点では対応していない。ボイスレコーダーの文字起こしは、日本語での要約が利用できなかった。これらの機能が必須かというと、必ずしもそうではないが、スペックがやや低いことで、AI関連の機能にも差分がある点は認識しておいたほうがいいだろう。

上位モデルでは対応していた、日本語文字起こしの要約が利用できなかった。画像はPixel 9で撮影したもの(筆者撮影)

一方で、Pixel 9aの価格は先に挙げたように7万9900円で、Pixel 9シリーズの中ではもっとも安い。1つ上の標準モデルであるPixel 9との差額は4万9000円にものぼる。この程度の仕様の違いであれば、約5万円安いことを重視する人のほうが多いのではないだろうか。その意味で、Pixel 9aは価格と機能のバランスがもっとも取れた1台と言える。

ただ、Androidスマホ全体を見渡すと、より低価格でスペックが高い機種も存在する。Pixel Aシリーズも円安のあおりを受け、徐々に値上がりしているため、これでも高いと感じるようであれば他のスマホに目を向けてもいいかもしれない。Androidの入門としては最適な1台であることは間違いないが、唯一の選択肢ではないことも念頭に置いておきたい。

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