40代で会社で不要になる人・必要とされる人の決定的な違い 求められるためにアップデートすべきは「生み出す能力」と「マネジメント力」

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そうなる前に、徐々にマネジメント力を発揮できるようワーク・シフトしておきましょう。それをできる人が、さらに上のポジションに行くことができるのです。

常に自分から動く、働きかける

だからこそ、どんな相手にも常に敬意を払いながら、自分から動く姿勢を崩さないことが重要です。

相手によって態度を変えるようになったら「終わり」です。たとえば、取引先の担当が新人だったとき、タメ口で話したり、「こんなこともわからないのか?」と明らかに見下したような態度で接したり……。

40代にもなって、不用意に敵を増やすのは愚かとしかいえないのではないでしょうか。取引先で自分の評判が悪くなったら、今後の仕事がやりづらくなるだけでしょう。

40代は、こういう「小さな習慣」こそ、おろそかにすべきではないと考えます。人としてすぐれた経営者や起業家、ビジネスパーソンは、「小さな習慣」をとても大切にしているものです。

以前、テレビで京都のある職人を紹介していました。

その職人さんは、高校を卒業してすぐに師匠のもとに弟子入りします。26歳のときに独立することになったのですが、そのときに師匠さんから「弟子をとれ。1人だと自分に甘くなる。しかし、弟子がいるとさぼれんようになる」ということをいわれたそうです。

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初心を思い出すには弟子に教えるのが一番でしょう。いつまでも緊張感を持てるので、自分も成長できます。

みなさんも、会社のために部下を教育するのではなく、自分のためにするのだと思ってください。心のなかで、部下を自分の弟子だと思って接してほしいと思います。

とくに新入社員と接していると、初心の大切さを実感します。「自分も新入社員のころはこんな仕事をしたいと燃えていたな。会社を変えたいと意気込んでいたっけ」と自分が失った情熱を思い出すでしょう。

時代は変わっています。自分の若いころにはなかった発想を、若い世代は持っているのです。若手の声にも耳を傾け、自分自身をアップデートし続けることが、40代以降の飛躍につながるのです。

藤井 孝一 経営コンサルタント、アンテレクト取締役会長

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ふじい こういち / Kouichi Fujii

1966年生まれ。大手金融会社でマーケティングを担当の後、経営コンサルタントとして独立する。なかでも、会社を辞めずに起業することの有効性に20年以上前から着目、「週末起業」と名付けて提唱する。これまで2万人超のビジネスパーソンを指導、今も起業を志す多くのビジネスパーソンたちに影響を与え続けている。ビジネス書の愛読家としても知られ、その要約と書評のメールマガジン『ビジネス選書&サマリー』は5万人以上のビジネスパーソンに読まれている。主な著作に『読書は「アウトプット」が99%』『「お金を稼ぐ!」勉強法』『インディペンデントな働き方』『40歳からのワーク・シフト』(以上、三笠書房)のほか、『週末起業』(筑摩書房)、『大人の週末起業』(クロスメディア・パブリッシング)など60冊以上、うちいくつかは中国、韓国などでも刊行されている。

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