【開発者に聞いた】ソニー・ホンダ「協業の仕方」をAFEELA 1のデザインから解き明かす

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そのADASセンサーの一部であるLiDARと2つのカメラは、多くの市販車がウィンドースクリーン内側に収めるところ、ルーフ前端に置いたことが目立つ。

LiDARと2つのカメラはフロントウィンドーの上部に置いた(筆者撮影)
LiDARと2つのカメラはフロントウィンドーの上部に置いた(筆者撮影)

これについては、安全性の観点から「なるべく高いところに置くのが理想的」という答えが返ってきた。もちろん空力性能も重視しているので、デザインを工夫してスムーズに仕上げたとのことだった。

インテリアの配置や機能も

インテリアを覗くと、まず全幅にわたるワイドなディスプレイが目を惹く。こちらはデザインコンセプトの「オーバル」に基づいて、ディスプレイが人を包み込むような空間を考えたとのこと。

両端にあるデジタルミラーのディスプレイもさまざまな検証を行い、人間工学の観点で自然に見ることができる位置に据えた。

全幅にわたりディスプレイが配置されるインテリアは、Honda eのようでもある(筆者撮影)
全幅にわたりディスプレイが配置されるインテリアは、Honda eのようでもある(筆者撮影)

ディスプレイに並ぶアイコンについては、運転席側にドライバーがひんぱんに操作する機能を並べるなどゾーン分けしている。後席の子どもはゲーム、助手席の同乗者は映画など、今のライフスタイルを反映した楽しみ方もできる一方、助手席側のコンテンツをドライバーから見えない仕組みにもしている。

ステアリングがヨーク型なのは、メーターの視認性を考えた結果で、安全性を含めて検証を重ねたうえでの採用で、2人のデザイナーも「すぐに慣れた」と話していた。量産モデルは、写真の車両にはあるスポーク上側への突き出しがなく、よりスムーズな造形になる。

コーディネートについては、ファブリックを基調として包み込まれるような雰囲気を目指した。植物由来の素材を含むウルトラスウェードとアーティフィシャルレザー(人工皮革)、リサイクル繊維などを用いたメッシュテキスタイルの3つの素材を起用しており、環境面にも配慮している。

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