「ソニー・ホンダ」異なる文化から生まれたもの デザインの視点から見る異色コラボの結節点

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ソニー・ホンダモビリティ
ソニー・ホンダモビリティのデザイン&ブランド戦略部ヘッドの石井大輔さん(右)と、ゼネラルマネージェーの河野拓さん(左)(撮影:梅谷秀司)
企業を取り巻く環境が激変する中、経営の大きなよりどころとなるのが、その企業の個性や独自性といった、いわゆる「らしさ」です。ただ、その企業の「らしさ」は感覚的に養われていることが多く、実は社員でも言葉にして説明するのが難しいケースがあります。
いったい「らしさ」とは何なのか、それをどうやって担保しているのか。ブランドビジネスに精通するジャーナリストの川島蓉子さんが迫る連載の第18回は、ソニー・ホンダモビリティを取り上げます。

設立3カ月で試作車を発表

昨年1月にアメリカ・ラスベガスで開催されたIT見本市「CES」で試作車として発表された電気自動車(EV)「AFEELA(アフィーラ)」。その後、「JAPAN MOBILITY SHOW」や今年のCESでも披露され、話題となっている。

2022年10月、ソニーグループと本田技研工業が設立した合弁「ソニー・ホンダモビリティ」は設立当初から両社の共創によって何が生まれてくるかについて業界内外から注目を集めていたが、事業内容が異なる企業の協業は容易ではない。しかも、合弁設立からわずか3カ月でゼロから試作車を作り上げて公に発表するというスピード感は尋常ではない。

2024年1月のCESでお披露目された”2代目”アフィーラ(写真:David Paul Morris/Bloomberg)

どのようなプロセスを経て創り上げたのか、両社が組むことでどのような効果があったのか、そして新たに設立されたソニー・ホンダらしさとは――デザイン面から探るべく、同社の中枢部門の1つである「デザイン&ブランド戦略部」を取材した。

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