「70歳のステージじゃない」「紅白見てハマった」51周年のバンド《THE ALFEE》が再ブレイクのワケ…一度も“活動休止せず”走り続けてきた凄み
そして、ファンクラブ会報誌では、こう記している。
「ぼくらは三人とも切磋琢磨するタイプではない。どちらかと言えば相手に依存し、もたれかかるタイプだ。しっかりもたれ合っていれば倒れることはない」
もたれ合えるのは信頼しているから。坂崎のインタビューからもそれがうかがえる。
「『桜井さんと坂崎さんは曲を書かないんですか』と聞かれるけど、三人で歌って楽しい曲を高見沢が書いてくれるんだから、その必要はなかったですね。歌いたくない曲なんて来たことがないし」
音楽の流行も常識も価値観も、変わっては、また巡りくる。彼らはそのサイクルに揺さぶられないよう、3人でもたれ合い、笑いながら、自分に足りないパーツを埋めてもらい、幸せを共有している。

デビュー当時は「グループ戦国時代」
ただ、バンドの歩みはけっして順風満帆ではなかった。
高見沢俊彦と坂崎幸之助は1954年生まれ、桜井賢は1955年生まれ。いわゆる、「シラケ世代」だ。10代の多感な時期に、学生運動の熱狂と過激化による混迷、絶望と敗北感が漂う時代を過ごした。
しかし音楽業界は最高に面白い時期で、日本の歌謡界でも、憂いや無気力をロマンや哲学に変えた名曲が数多く生まれていた。
同時に、1960年代後半から猛烈に吹き荒れたザ・ビートルズ、サイモン&ガーファンクルといった洋楽人気が継続。ここにレッド・ツェッペリンやディープ・パープル、ピンク・フロイドなどの初来日が重なり、洋楽ロックブームが爆発し、若者はこぞってギターを片手に真似をしたのである。
THE ALFEEの3人も、そんな時代の中で出会い才能を開花させたわけだが、逆に言えば、同じテンションの音楽小僧たちがワンサカいた。
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