「70歳のステージじゃない」「紅白見てハマった」51周年のバンド《THE ALFEE》が再ブレイクのワケ…一度も“活動休止せず”走り続けてきた凄み
全員70歳、大ベテランだ。しかしステージでは、初めてギターを手にした子どものようにも見える。「次、こんなふうに歌えばいいんじゃね?」と、隙あらばハーモニーを試し、笑い合う――。
そんな、音楽の喜びを覚えたばかりのような、一番楽しい時期の空気をずっと感じるのだ。彼らがライブで同じ歌を何度歌っても、決して飽きないのはそのせいだろう。
桜井賢はインタビューでこう答えている。
「どれだけ経験を積んでも、新しい歌の前では、いつもゼロから」
もしもこの世から楽器がなくなっても、彼らは3人、顔を寄せ合い、「星空の下のディスタンス……」と最高のコーラスを聴かせてくれそう。棒やら石やらを集めてポコスカポコスカと音を出し、笑いながら新曲をひねり出しそう。
そんなゆるぎない信頼が、このバンドにはある。
座右の銘は「ぬるま湯の関係」
THE ALFEEの大きな特徴は、三人三様、個性も衣装もまったく違うことである。紅白歌合戦の歌唱時には、3人が白で統一したスタイリングで登場したが、ファンから「珍しい!」という驚きの声が上がったほどだ。

脳科学者・中野信子氏が「50年も一緒にいると、外見や性格がどこか似通ってくるという現象が起きることもありますが、THE ALFEEは三人三様のまま、みなさん、1ミリもそれぞれのスタイルをブレさせることなく活動されていて、 本当に素敵ですよね」(2023年7月23日 文春オンライン)と書いていたが、確かに興味深い。
こんなに違う個性の3人が違うまま51年、よくぞケンカをせず……と思うが、THE ALFEEにとって、個性の違いはケンカの種どころか、
「自分のできないことをできる人が2人いる」
というリスペクトと安心の源なのだという。
なるほど、グループを長く続ける秘訣は、ついつい「統一感」と思いがちだが、逆もアリなのだ、と気づかされる。
しかも興味深いことに、高見沢俊彦は、「ぬるま湯の関係」という、ともすればネガティブにも聞こえる言葉を、THE ALFEEならではの「座右の銘」としている。
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