加熱化するお受験で「ダメになってしまう子」の親が《見落としている“5つのこと”》 IQとEQを育てるポイントがある

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子どもの勉強への向かわせ方のヒントに、習い事があります。

子どもの習い事は、「楽しさを教える」ことをゴールにしているところと、「習熟させる」ことをゴールにしているところに分かれています。

たとえば水泳教室でも、水の中で泳ぐのが楽しくなることを重視しているスクールと、クロールや平泳ぎなどを泳げるようになること、さらには速く泳げるようになることを重視する専門性の高いスクールがあるのです。

この最初の入り口を間違わないことが大事です。いきなり厳しい環境の後者のスクールに入れてしまうと、子どもは泳げるようになるどころか、水泳嫌いになってしまう危険性さえあるのです。

私たちは、コスパ・タイパを求めてしまう傾向がどうしてもあります。

ですが、育成においては、まずはそのことに興味を持たせ、楽しさを知ってもらうことにエネルギーを注いだほうが、後々良い結果が出るものです。これは効率が重視されるビジネスの現場でも通用する、人を育てる効果的な方法です。

いまさせている勉強は、イヤイヤさせていませんか?

その楽しさを存分に味わっていて、もっと学びたいという気持ちを持たせられているでしょうか?

わかっていてもできていないのが、この「学びたい気持ち」を育てるアプローチなのです。

EQを育てる受験にするには②

「できる喜びの増やし方」

学びたい気持ちが強くなったら、今度は習熟する喜び、平たく言えば「できるようになった!」という喜びをいかに感じてもらえるかが重要になってきます。

逆に、「できない」「成長していない」「苦手」となると、学ぶ楽しさは減っていってしまいます。

では、どうすれば「できる喜び」を増やせるか。それは、親の褒め方が重要です。褒め方には、以下のコツがあります。

1.結果ではなくプロセスを褒める
2.他人との比較ではなく、過去との比較で褒める
3.変化に気づかせるように褒める

これらは、わかっていてもできないものです。

1.結果ではなくプロセスを褒める

私たちはつい結果を褒めてしまいます。かけっこで1位になったとか、テストがクラスで1番だったとか、結果が出たときに「すごいね!」と結果を褒めてしまいがちです。

ですが、結果が出たときは、なぜその結果が出せたのか、プロセスに目を向けるべきです。どうして結果が出せたのか、プロセスをヒアリングするのもとても有効です。

「どうしてうまくいったの?」

「何をしたから結果が出たのかな?」

「成長できたところは何だろう?」

そうやってプロセスに目を向けることで、成果の再現性を高めることができます。

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