「男女逆だったら絶対アウトだろ」…《子宮恋愛》《夫よ、死んでくれないか》深夜ドラマに“過激タイトル”続々登場で露呈した「ヤバすぎる背景」

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ただ、冒頭にあげたように、自殺教唆のような事態につながらないとは言い切れなかったり、バラエティなどでの番宣があるうえに、過激なほどネットニュースも増えたりと、子どもたちの目にふれやすくなることも事実。さらに「男女逆なら打ち切りでは?」などと性差別を訴える声も散見されます。

深夜帯のドラマは目先のビジネスだけでなく、過激化するばかりの現状を冷静に受け止めて考え直す時期に来ているのかもしれません。これは原作となる出版社なども同様で、過激化を止めなければコンテンツ全体のクオリティが下がるなど、中長期的に見ればマイナスであり、ある程度の境界線を設定したほうがいいのではないでしょうか。

現状を変えるためには、視聴者側が誘導

一方、私たち視聴者はこれらの背景を知り、過激なタイトルと内容のドラマや漫画に「安易に食いつかない」という姿勢が大事でしょう。

世間の人々が「もうその手には乗らない」とスタンスを変えることもなく、ビジネスとして一定の結果が出る以上、名作が生まれにくい状況が続いていくだけ。テレビ業界も出版業界も収益の確保に苦戦しているだけに、視聴者側が誘導するくらいでなければ現状を変えられないようなムードが感じられます。

ちなみに、今春スタートのゴールデン・プライム帯を見ていくと、深夜帯のように過激なタイトルはなく、あげるとしたら『あなたを奪ったその日から』(カンテレ・フジテレビ系、月曜22時~、21日スタート)くらいでしょう。

同作は「子どもを失った母親が事故を起こした会社社長の子を誘拐する」という物語であり、過激な内容にも見えますが、復讐だけではなく親子の愛情を見せる作品なのでしょう。

あなたを奪ったその日から
(画像:ドラマ『あなたを奪ったその日から』公式サイトより)

やはりゴールデン・プライム帯と深夜帯には大きな差がありますが、前述したように動画配信サービスではほぼ同列で人々の目にふれるだけに、今回のような事態は今後も続いていきそうな危うさを感じさせられます。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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