「ナスD」打ち切りの裏側…経費不正とパワハラで幹部を処分、視聴者が知るべき人気番組の過酷な現場

テレビ朝日の社員が経費不正とパワハラで懲戒処分を受けたことが話題になっている。コンテンツ編成局第2制作部に所属する50歳のエグゼクティブディレクターが、500万円余りの経費を不適切に使用したうえに、複数のスタッフに人格否定発言を繰り返すなどのパワハラを行っていたことが明らかにされた。
処分されたのはカリスマテレビマンだった
当該社員は降格される懲戒処分となり、担当番組だった『ナスD大冒険TV』も打ち切りが決まった。このニュースが注目されている最大の理由は、処分を受けた社員がバラエティ番組にも出演している有名テレビマンの「ナスD」こと友寄隆英氏ではないかと噂されているからだ。テレビ朝日から公式に明かされているわけではないが、複数のメディアが当該社員は友寄氏であると報じている。
友寄氏が世間に知られるようになったきっかけは、2017年に始まった『陸海空 こんな時間に地球征服するなんて』の「部族アース」という企画に出演したことだ。U字工事の2人と共にアマゾンの奥地で少数部族の取材を続けていた友寄氏は、取材現場で危険をかえりみず、何にでも果敢に挑戦していった。
現地で染料として使われている果実の搾り汁を全身に塗りたくったところ、洗っても洗っても色が取れなくなり、友寄氏の顔面は真っ黒に染まったままになった。その見た目が茄子そっくりであることから「ナスD」と呼ばれるようになった。
この番組に出る前から、友寄氏は『いきなり!黄金伝説。』などの人気番組を多数手がけている優秀なテレビマンだった。その番組では、よゐこの濱口優が無人島や離島で自給自足のサバイバル生活を送る「0円生活」シリーズなど、出演者を極限まで追い込む過酷な企画が行われていた。
「ナスD」として表に出るようになってからは、演出家と出演者という立場を兼ねて、『ナスD大冒険TV』などでさまざまなロケ企画に挑んでいた。そんな友寄氏が経費横領やパワハラなどの問題行為を起こしていたのだとすれば、ショッキングな出来事かもしれない。
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