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3COINSが密かに始めた「スリコオニギリ」。「税抜き300円とやや高級」「味もコンビニおにぎりとは全然違う」など謎めいた"実態"を探った結果

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  • 大関 まなみ フードスタジアム編集長/外食ジャーナリスト
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西小山にあるおにぎり専門店「一汁おにぎり 一粒万福」は、若い女性オーナーが先述の「ぼんご」で修業しオープンさせた店。おにぎりは「ぼんご」を踏襲しトッピングの組み合わせが選べるスタイルで、握り方も「ぼんご」に倣っている。

店を訪れるとオーナーやスタッフの明るい接客が印象的だった。おにぎりで腹を満たし、退店時には「よい一日を!」と送り出され、心も満たされる感じがした。商品以上に人の力を感じる店でこうした雰囲気込みでファンも多いのだろう。

西小山にある「一汁おにぎり 一粒万福」(筆者撮影)
「一汁おにぎり 一粒万福」のふんわりと握ったおにぎりとしじみ汁のセット(筆者撮影)
最近は街を歩くと至る場所でおにぎり店が目につく。写真は渋谷の道玄坂通内のドンキに併設されたおにぎり店(筆者撮影)

3COINSがおにぎりブームに参戦?

おにぎりは昔からのなじみ深い、誰もが好きなアイテム。朝昼晩の食事からちょっと小腹が空いたときまで幅広い喫食シーンがあり、しかもテイクアウトにも向く。

3COINSは新たな商材を探す中でおにぎりに目を付け、まずはトレンド発信地である原宿にある旗艦店と、もう一カ所、生活感のある武蔵小山の商店街立地の2カ所でテストマーケティングをしているということか。

いずれにせよ、日本人の生活に根付いたおにぎりは、生活に寄り添う雑貨を揃える3COINSと親和性が高そうだ。

3COINSの運営会社、パルの歴史は意外に長い。3COINSでヒットした新興企業かと思いきや、創業は意外にも1973年。「CIAOPANIC(チャオパニック)」「mystic(ミスティック)」などのブランドを擁するアパレル企業だ。

祖業のアパレルの傍ら、1994年、大阪の梅田・茶屋町から始まった3COINSが同社の躍進を支えた。特に、外出自粛により服が売れないコロナ禍では3COINSで「おうち時間」を充実させるアイテムを打ち出し、これが業績を支えた。

これによりパルはアパレル一本足打法ではなく、さまざまなポートフォリオを持つ重要性を改めて認識したはずだ。

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