3COINSが密かに始めた「スリコオニギリ」。「税抜き300円とやや高級」「味もコンビニおにぎりとは全然違う」など謎めいた"実態"を探った結果

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そしてこちらが原宿本店の「スリコオニギリ」コーナー。

武蔵小山と同様のラインナップのおにぎりが並んでいた。筆者が行ったのは夕方だったので売り切れている品も多く、売れ行きは悪くなさそうだ。わずかに残っているおにぎりはタイムセールで半額になっていた。

空前のおにぎりブーム

3COINSがおにぎりに目を付けたのは昨今のおにぎりブームと無関係でないはず。ここ数年のおにぎり人気は目を見張るものがある。

おにぎりの名店と言えば大塚の「ぼんご」。昔から行列のできるおにぎり店として知られている。この「ぼんご」をインスパイアしたようなおにぎり店がコロナ禍くらいから増え始めた。

ぼんご
大塚の「ぼんご」。つねに行列ができている。インバウンドの姿も(筆者撮影)

コメダ珈琲店が手掛けるおにぎりの新業態「米屋の太郎」も話題だ。こだわりのブレンド米のごはんを注文後に握るできたておにぎりが店の売り。2月、新宿センタービル店を皮切りに大宮や川口にも早速店舗展開している。個人店のみならず、大手もおにぎりに熱視線を送っている。

米屋の太郎
「米屋の太郎」のおにぎり(筆者撮影)

おにぎりはブームの中でどんどん進化している。人気が高まるにつれてさまざまに趣向を凝らしたおにぎりが登場し、商品に関してはひと通りやりつくされた今、最近は誰が握るかの「握り手」だったり、店の雰囲気や接客だったり、商品以外にフォーカスが当たるまでになっているが、ブームが成熟している証拠だ。

例えば、SNSで話題になっているのが「お米の太郎」なる人物だ。坊主頭の男性が一生懸命おにぎりを握る動画は注目を集め、現在インスタのフォロワー12万人に迫る勢い。有名シェフとのコラボを行ったり、海外にも招かれおにぎりを握ったりしている。

(画像:お米の太郎(ONIGIRITARO)インスタグラムより)
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