たったひとつのおにぎりが人を笑顔にする
炊きたてのごはんを手際よくにぎり、カウンターに並ぶお客さんに手渡しで渡す。
渡されたおにぎりは、小ぶりでつやつやの丸っぽい三角。熱々を口に運ぶとスルッとほどけ、ごはんの甘みと香りが口いっぱいに広がる。
具も入っていないどころか、塩さえ振られていない「ごはんだけ」のおにぎり。それなのに誰もが「おいしい!」と目を輝かせ、そのあとはもう無心で頬張り始める――。
「にぎりびと」神谷よしえさんは、お米のすばらしさを伝える「ライスツーリズム」を提唱。九州を拠点としつつ、国内外でこうした「おにぎりイベント」を開催している。
「現在は佐賀県・嬉野温泉の和多屋別荘で、お客さんの前でにぎっておにぎりを食べていただく『おにぎり 神谷』を常設しているほか、栃木の喜連川温泉にも年に3回ほど伺っておにぎりをにぎっています。
あとは、呼ばれれば国内でも海外でもどこでも行ってにぎります。東京でも毎月のように何かしらのイベントに呼ばれてにぎっていますね」


















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