「あなたのおにぎりは美しいね」
国内外を舞台に「おにぎり」をにぎって手渡しで食べさせる「おにぎりイベント」を開催する「にぎりびと」神谷さん。
神谷さんが「おにぎり」をにぎり始めたのは幼少時にさかのぼる。
「母が高校の家庭科の教員をしていて多忙だったので、私は実質的に祖母に育てられました。
この祖母が女学校出の、今風に言えば『プロ主婦』。もうなんでもできる人で『娘(私の母)から託された孫に良妻賢母教育を仕込まなければ!』と思ったんでしょうね。50年以上前、まだ良妻賢母という言葉が生きていた時代です。
だから私は小学校低学年から、普通一般の家庭料理はもちろん、漬け物の漬け方から、魚のさばき方まで仕込まれました。人生で一度も役に立ったことがないけど、穴子もさばけます(笑)。
味噌ももちろん手作りです。『今日は味噌を仕込む日だから早く帰って来なさい』とか言われて。友達と遊びたい盛りだからイヤでしたね(笑)」


















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