「アドバイス」ではなく「情報提供」する
武田友紀(以下、武田):職場の上司とのコミュニケーションでよく聞くのは「上司が忙しすぎて相談できる時間がない」「話しかけるタイミングを見計らって時間が過ぎていく」「相談したけど何もならなかった」の3つですね。みなさん苦労しておられますね。
枡野俊明(以下、枡野):自分の時代と、今の若い人の時代では、いろんなものが変わってきています。
つまずいた部下や後輩に対しては、「こうしなさい」という指導ではなく、「私がつまずいた時、こういうふうに取り組んで、なんとか乗り越えられたよ」というような話し方をすると、すっと受け入れてくれるでしょう。
武田:おっしゃる通りで、部下への直接のアドバイスという形で投げると、「ちょっと強い」と捉える方もいます。
カウンセリングも同じで、「こうしたらいいよ」と伝えると強すぎるときは、「王道としては、こういうやり方がありますよ」など、一般論のかたちで伝えることがあります。


















