武田:仕事ではない第三の場所を作るのもすごく良いですね。私は、とあるアイドルを推しているのですが、そこはもう本当に世界が違います。応援していると、仕事のことを忘れてリセットできるので、メンタルが安定する面があります。
推し活のためのSNSアカウントを作っていて、そこでは、推しにしか「いいね」をしないように徹底しているので、タイムラインには推ししか出てきません。仕事でも家庭でもない世界を作って、そこで癒やされているんです(笑)。
枡野:夢中になれるものがあるということが、大事なんじゃないでしょうか。推し活もそうですけど、夢中になれることは、人間の背中を押す推進力になると思いますよ。
自分の物差しで「変」に生きる
枡野:私たちは「世の中の一般常識はこうですよ」「うちの会社はこういうやり方だよ」と言われると、それに従わなければいけないような気持ちになりがちです。
でも、本当にその物差しが正しいのかは、また別問題なんですよね。自分の物差しで物事を見て考えていくことも大事です。
武田:枡野さんの本を読んで、大成する人は、みなさん「変」なんだなと思いました。たしかに、カウンセリングをしていても、自分らしさが出れば出るほど、一般的な平均値からは外れていきますね。
私は、人の心や繊細な人たちをものすごく愛しているのですが、それは世間一般からみればかなり偏っていますし、「変」だろうと思います。一方で、理系出身なので、心理学を学んではテクニカルにカウンセリングをやっていくところがあります。私のようなカウンセラーは珍しいです。
枡野さんは、短所は人の役に立っているということも書かれていますね。短所があってもいいと思えた時に、人は「変」なままでいられます。安心して「変」でいるということは、自分らしく生きていくポイントの1つなのかもしれません。
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