「不安になりやすい人」が自分らしく生きる道 "落ち着いている"自分に立ち返る技術

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武田:仕事ではない第三の場所を作るのもすごく良いですね。私は、とあるアイドルを推しているのですが、そこはもう本当に世界が違います。応援していると、仕事のことを忘れてリセットできるので、メンタルが安定する面があります。

推し活のためのSNSアカウントを作っていて、そこでは、推しにしか「いいね」をしないように徹底しているので、タイムラインには推ししか出てきません。仕事でも家庭でもない世界を作って、そこで癒やされているんです(笑)。

枡野:夢中になれるものがあるということが、大事なんじゃないでしょうか。推し活もそうですけど、夢中になれることは、人間の背中を押す推進力になると思いますよ。

自分の物差しで「変」に生きる

枡野:私たちは「世の中の一般常識はこうですよ」「うちの会社はこういうやり方だよ」と言われると、それに従わなければいけないような気持ちになりがちです。

でも、本当にその物差しが正しいのかは、また別問題なんですよね。自分の物差しで物事を見て考えていくことも大事です。

武田:枡野さんの本を読んで、大成する人は、みなさん「変」なんだなと思いました。たしかに、カウンセリングをしていても、自分らしさが出れば出るほど、一般的な平均値からは外れていきますね。

私は、人の心や繊細な人たちをものすごく愛しているのですが、それは世間一般からみればかなり偏っていますし、「変」だろうと思います。一方で、理系出身なので、心理学を学んではテクニカルにカウンセリングをやっていくところがあります。私のようなカウンセラーは珍しいです。

枡野さんは、短所は人の役に立っているということも書かれていますね。短所があってもいいと思えた時に、人は「変」なままでいられます。安心して「変」でいるということは、自分らしく生きていくポイントの1つなのかもしれません。

枡野 俊明 「禅の庭」庭園デザイナー、僧侶

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ますの しゅんみょう / Shunmyo Masuno

1953年、神奈川県生まれ。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣(当時)新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年、『ニューズウィーク』誌日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」に選出。主な作品はカナダ大使館庭園、セルリアンタワー東急ホテル庭園「閑坐庭」、ベルリン日本庭園「融水苑」など多数。曹洞宗徳雄山建功寺住職、多摩美術大学環境デザイン学科教授。著書に『心配事の9割は起こらない』『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力』(以上、三笠書房)など。

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武田 友紀 HSP専門カウンセラー、公認心理師

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たけだ ゆき / Yuki Takeda

自身もHSPである。九州大学工学部機械航空工学科卒。大手メーカーで研究開発に従事後、カウンセラーとして独立。HSPが感性を活かし、のびのびと生きることを大切にしたカウンセリングとHSP向け適職診断が評判を呼び、日本全国から相談者が訪れる。著書に60万部を突破したベストセラー『「繊細さん」の本』(飛鳥新社)、『「繊細さん」の幸せリスト』 (ダイヤモンド社)などの“繊細さんシリーズ”がある。ラジオやテレビに出演する他、講演会も開催し、HSPの認知度向上に努める。

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